読み
かーすと
外国語表記
(英)Caste
意味
インドにおける伝統的な身分制度であり、生まれによって社会的地位や職業が定められる特徴を持つ。
「カースト」という呼称は、ポルトガル語の「カスタ(血統・家系)」に由来する。
インドの身分制度は、主にヴァルナとジャーティという二つの概念から成るとされる。
ヴァルナ(種姓制度)は、古代に成立した社会的身分区分であり、人々をバラモン(祭司)、クシャトリヤ(武士)、ヴァイシャ(平民)、シュードラ(従属民)の四つに分類する。
一方、ジャーティは職業・血縁・地縁に基づく共同体であり、婚姻や職業が制限されるなど、より具体的な社会単位を形成する。
ジャーティの間には序列や差別意識が存在し、特に不浄とされる職業に従事するとみなされた人々は、過去には「不可触民」と呼ばれた。それらの人々は、複数のジャーティにまたがって社会的に最下層に位置づけられてきた。このような身分は世襲的に受け継がれる傾向があり、歴史的に移動が困難であったとされる。
現在、インド政府は、憲法でカーストを理由とする差別行為を禁じている。しかし、社会的影響は残っており、格差や差別の問題が議論されている。
登録年月
2026年4月

