読み
どっじらいん
外国語表記
(英)Dodge Line
意味
第二次世界大戦後の日本の経済の自立と安定を図るため、GHQ経済顧問のジョセフ・ドッジが立案した経済政策。1949年より実施された。
日本のインフレを抑え、通貨価値の安定を図る目的で、財政・金融引き締めを中心とした内容となっている。
主な政策は次のとおりである。
① 財政政策(超均衡予算)
国債償還分も含めた歳入超過の厳格な財政運営とし、財政再建のため補助金の大幅削減を実行。
② 金融政策(金融引き締め)
日本銀行による金融引き締めや融資抑制を進め、インフレ抑制と通貨価値の安定化を図った。
③ 為替政策(単一為替レートの設定)
1ドル=360円の固定レートを設定し、輸出促進と貿易秩序の回復を目指した。
当時の日本では、復興資金を支えるための積極的な金融政策などにより、市場は高いインフレ状態にあった。また、円は複数の為替レートが併存(輸出と輸入で別レートを使用)しており、通貨価値が不安定な状態にあった。
東西冷戦が深化する中、アメリカは、日本を資本主義陣営の一員として位置づけ、日本経済の自立と安定化を急ぐ方針でドッジ・ラインを実施した。
この財政・金融緊縮策により、物価は安定、インフレは収束したが、急激なデフレ状態により、倒産企業、失業者が増え、「ドッジ不況」と呼ばれることになる。
登録年月
2026年4月

